マイケルジャクソン

アート・音楽

特別な人

マイケル・ジャクソンがなくなって今日で13年になりました。

ちょうど娘を身ごもっている時でした。

悲しかった。生きていても地獄のような晩年でした。

本人も言っていましたが長生きするイメージはなかった。金儲けのために殺されました。

ロサンゼルス警察に「他殺」と断定されています。

殺されることはずっとマイケル自身が予言していました。

よくここまで頑張って精一杯生きたねっていうのが正直な気持ちでした。

彼がなくなった時、忙しい日々に追われて彼の事を昔のように想うことが少なくなっていました。

THIS IS It は皮肉だけれど マイケルのパフォーマンスは素晴らしかった。

最後まで「愛の伝道師」でした。

命の恩人

マイケル・ジャクソンが大好きです。

私が12歳の時、家庭も学校もつらかった時にマイケルとの出会いは衝撃的でした。

彼と出会わなかったら、彼の音楽とダンス、歌声すべてに癒されなかったら

私は10代で自ら死を選択していたかもしれません。

マイケルに出会って生きようと思ったと言ってもいいくらいの存在です。

それくらい彼は私にとって偉大で素晴らしい存在でした。今でもそれは変わりがありません。

彼の声を聴くと、彼の音楽に触れると、彼のダンスを見ると癒され、勇気をもらい、元気になるのです。

今思えば、彼自身の生い立ちや両親との関係、病気、事故など共通するところが私にあります。

傷ついて苦しみながら生きてきたところが自分と重なっていたのかもしれません。

過酷なマイケルの人生

Michael Jackson
マイケル・ジャクソン
アメリカのシンガーソングライター、ダンサー、実業家、慈善活動家。
「ポップ・ロック・ソウルの真の王者」と称され、ジャンルや黒人・白人の垣根を超越した存在となる。社会問題、環境問題、平和を訴える曲も多く残している。
国: 米国(インディアナ州ゲーリー)
生: 1958年8月29日
没: 2009年6月25日(享年50)名言+Quotes

彼は、めちゃめちゃ完璧主義で理想が高く、ストイックで純粋な人でした。

11歳から歌手として有名になりスターとして生きてきました。素晴らしい歌声は彼の名前の通り、

まさに大天使ミカエルです。

歌うことは彼にとって天職でしたが、多くの犠牲も伴いました。

素晴らしい才能と引き換えに貧しかった大家族の暮らしは裕福になりましたが

誕生日もクリスマスもなく、学校にも行かず、友達と遊んだりすることもなく、

大切な子ども時代を犠牲にして働いて生きてきました。

また、毒を持った親 特に父親からの折檻、暴力、叱責を受けて苦しんでいました。

「子ども時代がない」ということは大人になって生きづらくなるものです。

ソロとして活動し、スーパースターになったマイケルは、常に誤解され、騙され、孤独になり、偏見に苦しんできた人でもありました。

マイケルは、どんなにつらい目に合っても、傷つけられても、自分と人を愛することをやめませんでした。

「もっとも多くの慈善団体」をサポートしたポップスターとして2000年のギネスブックに載っています。

尊敬しています。ですが、そのような善意はメディアで取り上げられることは少なかったです。

嘘や金儲けのために利用されることにマイケルは失望し、うんざりしていました。

マイケルの願い

僕の大きな願いの1つはただシンプルに、世界を幸せに、そして平和にすることなんだ。
(One of the main ones would be, as simple as making the whole world happy and world peace.
       Dews(デュース)より引用。

マイケルは世界中に学校を建設したいという思いから様々な活動をしており、日本ユネスコに協力するなど精力的に活動をしていた。そのような行動の根本にはこの言葉のような強い思いがあふれている。

1987年に行われた初の単独世界ツアーバッド・ワールド・ツアー」に際して、東京のホテルでオーストラリアのテレビ局のロングインタビューに応じた。その時の最後の質問であるひとつ願いがかなうなら?」という問いに対してマイケルが答えたのがこの言葉。 ダンスニュースメディア Dews(デュース)より引用。

苦しみや悲しみがあるから心に響く芸術を紡ぎだした

近づいてくる人間は、金儲け目的の連中ばかり。幼児虐待の裁判も、賠償金目的の母親の狂言だったそうです。

裁判を闘い、無罪になっています。でも誹謗中傷は止まりませんでした。

マイケルが心閉ざすのも無理はないと思います。

尋常性白斑という肌が白くなる病気についても、正直に話していますが、メディアは正しく取り上げることが少なく悲しい思いをしていました。

彼は、人種差別についてもスピーチで語っています。

「皆さんはそれを知らなければならない」

”しかし、今日私はすべての不公正について話すためにここにいる。
皆さんは思い出さなければならない。
私がレコードセールスで過去の記録を全て破った次の瞬間から、つまり、私がエルビスの記録を、ビートルズの記録を破った瞬間から、ギネスブックの歴史上、史上最高に売れているアルバムとして認知された瞬間から、一夜明けたら、彼等は私を変人、ホモセクシュアル、 児童虐待者と呼び始めたんだ。

私が自分の皮膚を漂白しようとしているとも言った。彼等は世間の人が私に背を向けるようにするために、ありとあらゆる全てのことをしようとした。これは全て完全な陰謀だ。

皆さんはそれを知らなければならない。

私は自分の人種をわかっている。鏡を見れば、自分は黒人であることがわかっている。

今や変革すべき時だ。この建物を去るときに、何が(スピーチで)語られたかを忘れないようにしよう!

心に入れて、皆さんの自意識の中に入れて、それに対して何か行動を起こそう!
我々はそうしなければいけないんだ!
長い間待望されてきたが、今や変革がおきなければならない時なのだ。だから、我々の松明を高々と掲げ、我々が本来当然受ける資格のある尊敬を受け取ろう。
I love you.
I love you.  

どうぞ今日心に留めたことを明日に忘れないで。そんなことをするようなら、我々は自分達の目的を達することはできないだろうから。こんな(差別は)やめなければならないんだ。止めなければならないし、だから私はそれを確実に止めさせるために自分の最善を尽くすためにここにいるのだから。

皆さん、I love you.
”And remember: we’re all brothers and sisters, no matter what color we are. 
そしてどうか覚えていてください。 我々は皆兄弟であり、姉妹であるということを。
たとえ我々がどのような皮膚の色(人種)であろうとも。

彼の逝去後に僕らは改めて作品に触れ、偉大なメッセージに心を動かされる。今後もそういうことが多々あるだろうけどその度に思い出さなくてはいけない事がある。これまでメディアが供給する彼に関する奇異なニュースを嬉々として受け入れていたことを。

こういうことを繰り返さないためにも、偉業を成し遂げた人間と、報道する人々と、溢れかえる情報の中からどの言葉が真実なのか常に疑いを持ち、時には精査して行くことで皆が成長しなくてはいけない。
この経験を糧に。
ネットが普及し誰もが大きな声を出せるいまだからこそ、ビジネスの束縛を持たない言葉だからこそ、未来を作っていくのは真に自分達で、力は大きな責任を持つと言うことを自覚し、誇りに持ちながら。

僕らはそれを知らなければならない。
” 

人種差別はいまだに根深い問題としてあります。

マイケルが肌の病気を患ったのも意味があったのかなと思ったりします。

男女も肌の色もすべての偏見を超えた「存在」になったのかなあって。

私の娘は「生まれ変わってきてほしいけど、マイケルは愛のメッセンジャーとして頑張ってお空に帰ったから、もう神様になっているかもしれないね。」なるほど~と感心しました。

1番好きな彼が遺した言葉です。私も偏見が1番嫌いです。 ありのままにみて生きていきたいと思っています。

”偏見”は”無知”である。
Prejudice is ignorance

ショートフィルム『ブラック・オア・ホワイト』は、この言葉を残して終了する。マイケルは整形や肌の脱色などについて、エスカレートするゴシップ報道にさいなまれていた。その人自身を知ろうとせずに、ただ変わっているという偏見だけで排除しようとする世間に対するメッセージだと言えるだろう。

ダンスニュースメディア Dews(デュース)より引用。

心優しく純粋で傷つきやすい人

マイケルを見ていると痛々しく思うこともありました。

心傷ついた人は、共感力が強く、人を思いやることができます。

そういう傷ついた人だから素晴らしい声を持ち、心に響く音楽を創り、表現できるのでしょう。

多くの人を癒しました。そして、マイケル自身も癒されて生きて来ることができたのだと思います。

ファンを大切にしてきました。子どもや恵まれない子供、病気に苦しむ子どもには特に支援を惜しみませんでした。

ネバーランドを作ったのも、恵まれない子ども、病気の子どもへの愛からでした。

もちろんマイケル自身も幼い時から自由に映画館に行ったり遊園地に行ったりできなかったので楽しかったと思います。

子ども時代を子どもらしく過ごせなかった人が

子ども時代を取り戻そうとしただけなのです。

世界を癒やすには、まず我々の子どもたちを癒やすことから始めなくてはなりません。
To heal the world, we must start by healing our children.

『ヒール・ザ・ワールド』発表の翌年1992年に行われたプレス・カンファレンスでの発言。マイケルは『ヒール・ザ・ワールド基金』を創設し、旧ユーゴスラビア紛争の渦中の子どもたちへの支援を行った。

ダンスニュースメディア Dews(デュース)より引用。

平和を望んで歌とダンスを残してくれた

マイケルがなくなって13年になりました。

この世の中は、残念ながら、彼が願い続けていた平和とは程遠い世界です。

それでも諦めずにこの世の中がよりよくなるよう私たちは自分と他者を愛し、もっと癒す必要があると思います。

マイケルはたくさん心に響く言葉を残しています。

絶望に満ちた世界にあっても、あえて夢を追わなければならない。不信に満ちた世界にあっても、あえて信じなければならない。

In a world filled with despair, we must still dare to dream. And in a world filled with distrust, we must still dare to believe.                             名言+Quotes

国から国へ、世界は手をとりあわなくてはならないんだ。
Nation to nation all the world must come together

1991年に発表されたアルバム『Dangerous』の収録曲『Jam』の歌詞より。この時期は長きにわたって続いた冷戦の終結や、第一次湾岸戦争の勃発といった社会背景があり、ゆえにことさら世界平和を訴えたものと思われる。その後1992年に行われたコンサートは世界61か国に生中継され、平和を訴える数多くのメッセージが世界中に発信されました。 ダンスニュースメディア Dews(デュース)より引用。

世界を癒やすには、まず我々の子どもたちを癒やすことから始めなくてはなりません。
To heal the world, we must start by healing our children.

『ヒール・ザ・ワールド』発表の翌年1992年に行われたプレス・カンファレンスでの発言。マイケルは『ヒール・ザ・ワールド基金』を創設し、旧ユーゴスラビア紛争の渦中の子どもたちへの支援を行った。

ダンスニュースメディア Dews(デュース)より引用。

さいごに

誰にも一人一人に生まれてくる意味や目的があると思っています。

マイケルの生い立ち、病気、苦難と栄光の人生は、カウンセリングに来られるお客様にお話しすることがあります。彼が患った肌の病気や膠原病は、自己免疫疾患です。自分を自分で攻撃する病気は女性に多いですから。

家族との関係など悩みの多かったマイケルの言葉は多くの人の心に響くでしょう。

絶望に満ちた世界にあっても、あえて夢を追わなければならない。不信に満ちた世界にあっても、あえて信じなければならない。

In a world filled with despair, we must still dare to dream. And in a world filled with distrust, we must still dare to believe.