いろいろなお塩を食してきましたが、島根に来てその圧倒的な美味しさに感動した大田市 静間の藻塩の塩炊き体験に初めていってきました。
昔はお金の代わりはお塩だった。
たくさんのミネラルが含まれており、人間にはかかせないいのちの源であること。
ボランティアでオーバー65歳の方が集まって数名でこの藻塩は１０日かかって手作業で作っておられます。炭火でじっくり海水を蒸発させ、静間で採れた海藻で作った藻汁を入れます。湯気もたっぷりの良質なミネラルが含まれているのでお肌つるつる。塩を回す作業は体力がいるし焦げないよう、火の温度調節も感覚で薪を調節しながら。
夏は湿気が多すぎるため作れないそうです。
便利に早く作った塩が多いなか、丁寧にじっくり時間をかけてシンプルに海水から炭火じっくり蒸発させながら作ります。
この藻塩を風呂に入れるとアトピーが良くなるケースもあるそうです。
営利を求めないで販売されていることはよいことですが、なかには３倍も高い値段で売る心無い人も現れていると聞きました。
そして次の担い手がいない現状であるという現実。
このように体によく地元に近い貴重な塩がいつまでいただくことができるのか・・・
なぜ美味しくからだによいのか、そしてどんな思いを持ってこの藻塩を作っておられるかを理解できてよかったし、さらにこの藻塩が愛しくなりました。
現在島根４か所で藻塩作りを伝授され作られています。
場所によってすこし味が違うのです。
ありがたいことに益田にもお越しいただいて藻塩炊き体験を今後開催くださると言っていただきました。
生きる知恵や生きること、自然のなかで生かされていることを教えていただける素晴らしい体験会です。
名古屋や広島など遠方からも参加されていました。
どんどん環境汚染などで日本でよい塩を作ることができなくなっています。
なかなか手に入らなくなってきているこの藻塩。いつでも手に入らないから価値がある。
潮風のなか小屋での塩炊きはとても癒されます。また手伝いにいきたいと思います。