【いのちの授業・益田市立東中学校】

012 011
少し前に、いのちの授業の一環として益田私立東中学校の生徒さんへ講師のご依頼を受けました。この中学校は子供たちのためにいろいろと新しい取り組みを行っています。
今回、キャリア教育のところも話してほしいとのことで、中学1年生66名へ私たちのことをどこまでわかりやすく伝えることができるか不安も少しありました。
でも、とにかく思いのままぶつけてくださいとの先生からのご要望もあり、こどもあつかいするのではなくいつものように話しました。少し難しいかもしれないけど自分の事や住んでいるところのことを考えるいいきっかけになれたらと思いました。
本当は対話形式にできたらと思っていましたが結果、一方的にお話する形になってしまいました。正直、子どもたちの反応が薄かったので、内容がわかりくにくかったんかなと凹んでいました。
でも、生徒さんから先日、感想のお手紙をいただいてちゃんと伝わっていたことを知り、感激しました。お手紙が届いたときは遠方出張が続いており、心身とも疲れていましたが、読んで疲れもぶっ飛びました!
私達夫婦の生き様を通じて、生きることや人生においてたいせつなことはなにか、子どもたちに伝えることにより自分たちにとってもとてもよい勉強となっています。

いくつかいただきました感想です。
〇1番驚いたことはキヌヤがすごいということです。都会のほうがいいと思っていたけれど大変だと思いました。
*キヌヤは地産地消に取り組んでいる益田のスーパーです。
〇夢は自分で叶えるんだと知りました、私も将来なりたい夢があるから頑張りたいです。
〇親に反対されてもしたいことがあって自転車に布団置いて家出た話にびっくりしました。
〇食・仕事のことを聞いて世の中は難しく厳しいところだと思いました。世の中を甘く見すぎていました。この授業があってよかったです。
〇食と書いて人を良くすると教えてもらって驚きました。
〇話を聞いて益田がよいところだと教えてもらいました。
〇うまれたくてもうまれなかったりするいのちがあることを知りました。自分を大切にしたいと思います。
〇ふつうとおもっていたことが他では違うことを文化や食を通じて知ることができた。
〇内容は難しかったところがあったが「出会い」というキーワードを教えてもらってよかったです。

009 010

 

 

私達夫婦2人の生き様を赤裸々にいいこともわるいこともお伝えしました。

親は大学を進めたがデザイナーになりたいと真剣に思ったから専門学校を奨学金ででたこと。
職場でいじめやいろんな困難があり、またキャリアアップのために仕事を8回も転職したこと。都会の便利な暮らしで食や日々の暮らしをおろそかにし、いつでもできると思っていたこどもを自然には授かれなかったこと。
でも、あきらめずに出会いや信じる道を貫けば夢は叶うということ。
そして都会で大きな企業で働くことより、自分たちの夢をかなえるために由縁ない地方に来て、やりがいやよいことがたくさんあったこと。

益田、島根がとても素晴らしかったこと、たとえばスーパーで無農薬の新鮮な野菜や手作りの美味しい豆腐が手ごろに手に入ることにびっくりした、東洋医学の先生や食のプロとの出会いで食の大切さや冷えから守ることの大切さを教えてもらったこと。
事業をするには副業が必要で、やりがいある仕事をしたかったから塾の講師とからだに優しいヨガを夫婦で始めたところ、新しい地方での働き方だとメディアに注目されたこと。
自分のようにこどもができない人がアドバイスや商品によってこどもができたと報告いただいてとても今、うれしいこと。ひがんだり、おちこんだりしてたけど今は病や不妊が恵みと思えるようになったこと。
お父さんとお母さんから生まれるということは奇跡で、生まれたくてもうまれてこれない子どももいること。
人生をひとまかせにしていきないように。自分を大切にして生きてほしい、一生懸命やった失敗は善い経験となるからたくさん経験してほしい。
人と比べないことの大切さ。
田舎に困っている人がいたから仕事になった自分たちのケース。
いろんな方々に共感、応援いただいて、がんばれていること。

早い段階でいろいろな仕事をがんばっている人に出会い、話す機会があることはこどもにとって素晴らしいと思います。このような取り組みにお声いただきましたことはとても光栄に思います。

ありがとうございました。