自分を知る旅

ある人の人生から心理を学ぶこと

自分が好きなアーティスト、俳優、歌手などは、生い立ちや境遇が似ていることがあると

思っています。

オレンジハーモニーのカウンセリング・セラピーでは、

よりよく生きるために、カウンセリングのテーマに合ったアーティスト、思想家、著名人

などにスポットライトを当てて、その人の人生や悩み、生きづらさ、残した言葉、人間関係や背景などを通して紐解き、心理を学んでいきます。

ある人の人生を通じてみていくと、自分のことや心理、内面のことがとてもわかりやすく

理解できるからです。

歌手や俳優の方は、壮絶で波乱に満ちた人生を歩んでいる場合が多いように思います。

苦しみや悲しみ、愛、生と死、喜び、恐れ、怒り、悲しみ、憂い、出会いと別れ・・・

これらを表現できる、伝わる、共感力があるということは、それほど実際につらく悲しい

経験をしてきているから。

あの人の声が好き。

あの人の表現に惹かれる。

あの曲を聞くと元気になれる。

というように、魅力を感じる。ということは何か共通点があるということ。

私は、幼い頃から音楽が人生には不可欠でした。

音楽にいつも救われて励まされて生きのびることができたのです。

今、好きなアーティストの人生を見ていくと、自分ととても共通するところがあって

驚きと喜びに溢れました。

私は好きなアーティストと同じ病気になっていてとても驚きました。

また、見捨てられた心の傷を持っている人もいました。

だからこの人が好きなんだ!と納得できたのです。

人間関係、特に親子や恋愛関係で悩み、苦しんだ人もいました。

私の気持ちを代弁してくれたのには理由があった。

感動しました。

つらくて苦しんで、でも自分を一生懸命愛して生きようとしたということが

わかったのです。

つらいこと、ネガティブなことも時には必要だ。

悲しみや怒りがあるからうれしさ、喜びがいっそう感じることができる。

つらいのは、自分だけじゃなんだと気が付くことができたのです。

歌や映画、絵画、さまざまな芸術や表現を通じて、無意識の中で愛を感じ、

励まされ、心の痛みが癒されました。

その無意識に感じたことを「ある人の人生」を通じて明確にしていくと

わかりやすいしおもしろい。これは本当に大きな発見でした。

たとえば、フロイトとアドラー、そしてユングが同じ時代に生きた、

同じゴールに向かっていたことも偶然ではないと思うのです。

お父さんと不仲だったフロイト、母からの愛情をもらえなったと思い込んで生きたアドラー、父親への失望と母への不信を抱えたユング、生い立ちが違えば考え方も異なります。

フロイトの考え方とともに彼に人生を見ていく。

アドラーの生い立ちや背景を知ると彼の考え方が理解できる。

ある人の人生から学ぶことで自分のことが理解できることは私にとって大きな発見でした。

私たちはみな世界にひとりの貴重な存在。

人の人生を通じて、人生の旅を深く知って自分をもっと愛すために。